Windows XP対応について
Windows XP対応について
WindowsXPは内部的にはWindows2000と共通の設計に基づいているオペレーティングシステムです。そのため、原則的にはWindows2000についての注意はそのまま当てはまります。確認されている問題
現在、WindowsXP上においては十分なテストは行われておりません。以下には現時点で判明している問題点について説明しています。- 誤って表記される文字の種類が判明しましたので、修正しました。(2002/02/08)
一部の文字の表示が不正
WindowsXP上において、一部の文字や記号の表示が不正なものとなり、本来表示されるべき記号ではなく、四角い箱(□)が表示されることがあることが確認されています。不正な表示となるのは、それぞれのフォントで文字コードが16進数で14、8進数で24となるものです。このような文字には、- \kappa(κ)
- \le(≦の等号部分が1本のもの)
- やや大きめの [
- チェックアクセント記号(^の反対)
表示がおかしくなっている画像
この現象はBaKoMa TrueTypeフォントの問題であることが確認されています。上記の文字(文字コード0x14)はdvioutが定義するBaKoMa用のコード変換により、Windows内部では0xB7に変換されるようになっています。しかしながBaKoMaフォントに複数存在する内部テーブルの一部に不具合があり、そのテーブル上0xB7にあるべきはずの文字は0x2219に存在することになっています。WindowsXPおよびWindows2000 SP4は内部でのUNICODE化を従来のWindows2000よりも進めているため、この矛盾が顕在化します。(Windows2000 SP3以前, NT4ではこの矛盾は顕在化しません。Windows9x/Meには関係ありません。)
2004年1月版 旧バージョンでは一部のEulerフォントにおいて不具合が残ったままでした。それを修正した版のインストールができます。
- Windows Installerファイル
ほとんどのユーザにお勧めです。
もしこのファイルを実行できなかった場合、下のWindows Installer同梱版をダウンロードしてください。 - セットアッププログラム
一部のWindows98/95等のユーザ用です。ファイルをダウンロード後、ZIPファイル(圧縮フォルダ)からファイルを取り出してください。(圧縮フォルダを扱えない場合->Lhacaのダウンロード)その後Setup.exeを実行します。
対処法(BaKoMaフォントを修正しない場合)
問題はTrueTypeフォントの使用によって発生するため、TrueTypeフォントの使用を取りやめ、PKフォントを使うようにします。 この変更によって次のような問題が追加して発生する可能性があります。BaKoMaフォントを修正しない場合に追加して発生しうる問題
追加の問題は以下のすべての条件を満たすときに発生する可能性があります。- PostScriptプリンタで印刷する。
これは、Distiller Printerを用いたPDF出力にも当てはまります。 - さらに、白地以外の背景に文字を出力する。
- 印刷にはdvioutの印刷機能を用いずに、dvipsを利用してPostScriptファイルに変換し、変換後のファイルをプリンタに直接送信します。
foo.psを送信するには、 copy foo.ps prn のようにします。これはすべてのPostScriptプリンタ環境で推奨されますが、Windows9xでMS-DOSプロンプトがprnデバイスを認識しない場合、rawprtユーティリティ(dviout添付)を用います。 dvioutの印刷機能でこの操作を行いたい場合、設定シートの[Printer]ページの[dviprt]で +dvipsk.exe -D600 -P dl -o dviprt.ps ^q;copy dviprt.ps prn;del dviprt.ps のように指定することも可能です。 - PDFへの変換は、同様にPostScriptファイルに変換後、Distillerを使用します。
この方法では、画像ファイルは原則としてEPS形式のもの以外を取り扱うことができなくなります。たとえばJPEG形式のファイルをEPS形式にその特性を失わずに変換するにはjpeg2psユーティリティなどを用いてください