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Windows XP対応について

WindowsXPは内部的にはWindows2000と共通の設計に基づいているオペレーティングシステムです。そのため、原則的にはWindows2000についての注意はそのまま当てはまります。

確認されている問題

現在、WindowsXP上においては十分なテストは行われておりません。以下には現時点で判明している問題点について説明しています。

一部の文字の表示が不正

WindowsXP上において、一部の文字や記号の表示が不正なものとなり、本来表示されるべき記号ではなく、四角い箱(□)が表示されることがあることが確認されています。不正な表示となるのは、それぞれのフォントで文字コードが16進数で14、8進数で24となるものです。このような文字には、
などがあります。
表示がおかしくなっている画像
この現象はBaKoMa TrueTypeフォントの問題であることが確認されています。上記の文字(文字コード0x14)はdvioutが定義するBaKoMa用のコード変換により、Windows内部では0xB7に変換されるようになっています。しかしながBaKoMaフォントに複数存在する内部テーブルの一部に不具合があり、そのテーブル上0xB7にあるべきはずの文字は0x2219に存在することになっています。WindowsXPおよびWindows2000 SP4は内部でのUNICODE化を従来のWindows2000よりも進めているため、この矛盾が顕在化します。(Windows2000 SP3以前, NT4ではこの矛盾は顕在化しません。Windows9x/Meには関係ありません。)
2004年1月版 旧バージョンでは一部のEulerフォントにおいて不具合が残ったままでした。それを修正した版のインストールができます。
ここをクリックし、FixBKM.zipファイルをダウンロードしたのち、展開してからFixBKM.exeプログラムを実行します。(約2.2MB) プログラムの実行後は自動で処理が行われます。場合によってはコンピュータを再起動する必要があります。なお、このプログラムは、BaKoMaフォントがインストールされていない環境においては、BaKoMaフォントを自動的に新規インストールします。インプレス社より発行されているTeX for Windowsの環境がインストールされていた場合、それに付属のフォントが破壊されることがありますので、十分にご注意ください。 上記のフォントをダウンロードするほか、以下の対処法も適用可能です。

対処法(BaKoMaフォントを修正しない場合)

問題はTrueTypeフォントの使用によって発生するため、TrueTypeフォントの使用を取りやめ、PKフォントを使うようにします。 この変更によって次のような問題が追加して発生する可能性があります。

BaKoMaフォントを修正しない場合に追加して発生しうる問題

追加の問題は以下のすべての条件を満たすときに発生する可能性があります。
この条件を満たしたとき、文字部分を囲む矩形領域が白く切り取られたように出力されることがあります。これはAdobe社のPostScriptドライバの仕様上の制限です。また、同様の理由から、上記の条件を満たさない場合であっても、Distiller PrinterによるPDFファイル出力の品質が低下します。 また、文字の重ね書きでも片方の文字が消えてしまうという症状が現れることがあります。重ね書きが用いられる典型的なものには、≠のようなものがあります。 これらの問題を回避するには次のようにします。