アップデート
Gui-Shellアップデート
Gui-Shell(guishell.exe)を Version 1.39.1 にアップデートするためのプログラムを配布しています。(2002/12/18)変更項目
Version 1.3 -> Version 1.32
- dvipsオプション設定ツールバーを追加
このツールバーの内容は、保存されていたdvipsのオプション設定に従って初期化される。しかしながら、ツールバーの設定値は保存されない。従って、デフォルトのオプションを設定するには、dvipsのオプション設定ダイアログで設定する必要がある。これに伴って、[このページの内容を保管しない]オプションは無効となった。 - Ctrl+Cに対応
今まで無効であった、Ctrl+Cに対応した。Ctrl+Cは同時に文字列xも生成する。従って、TeX自身が終了する。TeXの中断後のメッセージが画面に表示されないことがある。 - MakeIndex自動処理の不具合修正
MakeIndexの自動処理がうまくいかない可能性があったのを修正。DTXファイル複数処理に対応 - DTXファイルを複数回処理するとき、2回目以降は拡張子がtexとして扱われていた不具合を修正。
- METAFONTに対応
METAFONTソース(.mf)ファイルを処理後、できあがる.2602gfファイルをDVIファイルに変換する機能を付加。同時にデフォルトではMETAFONTの起動後連続してDVItoGFを起動するようになった。
注:この機能はMETAFONTを用いてフォントを作成するためのものであり、実際にTeXで利用するTFMファイルやPKフォントを生成することを目指したものではない。従って、PKに変換したり、所定の解像度でGeneric Fontを生成することは機能の対象外である。 - 処理停止機能の付加
ただし、Windows95では正常に動作しない可能性もある。また、METAFONT動作中はやや危険。 - カレットの表示に関する部分を微調整
カレットがまれに表示されなくなってしまうことがあったのを修正。また、同時にカレットの太さを2倍とした。 - スクロール機能の微調整
スクロール時に文字の一部が欠けてしまうことがあった問題を修正。また、同時に処理中に行の一部が欠けてしまうことがあった問題を修正。 - HyperTeX specialに対してdvipsがpdfmark命令を生成するオプションをサポート
- 処理中はファイルのドラッグ・アンド・ドロップを不許可
- LOGファイルを表示すると、DVIの表示などのメニューが無効になる不具合修正
- クリップボードからの「貼り付け」にあった不具合を修正
Version 1.32 -> Version 1.33
- エラーの発生したファイル名を取得するルーチンの強化
- MakeIndex処理決定時の不具合除去
- ディレクトリ推測機能がAdobe Acrobat 4に対応
Version 1.33 -> Version 1.34
- エラーの発生したファイル名を取得するルーチンを強化(TeX warningの直後の行での読み込みに対応)
- dvipsの設定ツールバーに解像度を指定する機能を追加
Version 1.34 -> Version 1.35
- EPSファイル作成時は
- 拡張子を.epsにしたファイルを作成する
- mendexのオプションの指定方法を変更
Version 1.35 -> Version 1.36
- EPS ファイル生成後の[GSView]表示ボタンでは、拡張子が PS とみなされていたため正しく起動できていなかった不具合を修正。
- dvips 起動時に解像度が config.ps ファイルに適合しているかどうかをチェックし、矛盾している場合には config.ps ファイルを変更するようにした。
- DDE で dvips を起動するように指定されたときには、GUI-Shell側で EPS 作成が指定されていても、ファイル名の拡張子は ps
として生成するようにした。
DDE クライアント側でこの設定がわからないため。拡張子を eps で生成してしまうと、DDE クライアント側が生成されたファイル名を知ることができなくなってしまう。 - 子プロセスとの通信方法を調整し、大幅に安定度を増した。
- 「Embed Source Special」ボタンを用意し、DVIファイルにソースファイルの行番号などの情報を埋め込めるようにした。
ただし、dviout 3.11 以降が必要で、dviout 3.11 に添付の srctex.exe が PATH の通ったところに存在しなければならない。同時に、この状態では foo.tex を処理しようとすると foo.tmp が処理されるが、DDE 接続時に限り、エラーが発生したファイル名は foo.tex として伝わる。しかしながら、TEXEDIT には foo.tmp がわたる。 - Windows2000 で「ファイルを開く」ダイアログを Windows2000 標準のコモダイアログを用いるように変更した。
- [オプション]-[一般的な設定]に[DDE接続時もTEXEDITを使う]ボタンを新設。これが有効になっていると、DDE接続ではエラーに対して "e" または "x" を入力したかどうかだけに応じて常に "OK" または "ERROR" が返り(エラーの発生したファイル名と行は DDE では返らなくなる)、TEXEDIT に基づいてTeX がエディタを起動しようとする。例えば、秀丸の排他制御([動作環境])にある[秀丸で同じファイルを開く場合]を[ファイルを読み込みなおしする]に設定しておき、
TEXEDIT=C:\Program Files\Hidemaru\Hidemaru.exe /j%d "%s"
のように設定しておくことができる。 - Dvips バーおよびフォーマットファイルバーの2つを表示しないようにできるようになった。(ツールバーは非表示にはできない)
Version 1.36 -> Version 1.37
- Formatバーとdvipsバーの各コントロールを有効/無効にするタイミングを変更。
実行プログラムの起動に失敗したときこれらバーが無効状態から戻らないことに対応。 - tex-src-special.ch を適用した実行プログラムにおける --src-special オプションに対応。
ただし、Version1.36で組み込まれた srctex.exe を用いる方法も引き続いてサポート。[オプション]-[各種プログラムの設定]-[SrcTeX]で設定を行う。ただしこのダイアログにあるいくつかのオプションは実行プログラム側で無効にされているので注意が必要。 - LaTeX Warning等で出力が2行にわたったときに正しく行番号を取得できていなかった不具合を修正。
- 色付けの拡張。LaTeX Warning等の出力が2行にわたったときに2行目にも色をつけるようにした。
- エラー発生行を取得するルーチンを強化。
恐怖のメッセージ"(\end occurred inside a group at level ...)"をエラーと同じように赤字で表示するようにした。同時に、GUI-Shell Message も出力するようにした。(「閉じなかったグループがあります。出力はおかしいでしょう。」) - TeX で読み込まれたファイル名が "./" で始まる場合、GUI-Shell内部では"./"は除去するようにした。DDE接続などではエディタに "\foo.tex"などがわたってしまい、エディタのマクロなどが混乱するのを防ぐため。同様にタグファイルにも "\foo.tex"の代わりに"foo.tex"と出力される。Windows 環境では ".\" はなくてもよいと思われるので、現在はこの除去に関してユーザは選択できるようにはなっていない。
Version 1.37 -> Version 1.38(pTeX2.1.9 対応)
- dvipsk 起動時に texmf.cnf ファイルの PKFONTS エントリを解像度に合わせて設定するように変更。
- 画面表示でまれに行の一部が欠けることがあった不具合を修正。
- ファイルメニューにフォント一覧作成用の項目を追加。
- ダイアログボックスで変更した dvips のオプションの一部が無効になる不具合を修正。
- Ctrl + C のときの動作を調整。
- 処理開始時、まれに前回の無意味な入力データが残ることがあった不具合を修正。
- 処理開始時、ウィンドウの内容をいったん無効にして再描画を指示。
- dvips の設定ダイアログにページ番号初期化ボタンを追加。
- dvips のメッセージや kpathsea のメッセージに色づけ。
- BibTeX の自動起動処理を大規模に調整。
- 今まで環境変数 TEXMF を見ていたところは、TEXMF, TEXMFMAIN の両方を調べる。
- 任意コマンドを実行するメニューを追加。
Version 1.38 -> Version 1.39
- LaTeX2HTML のサポート
- 最後に処理した TeX ファイルと DVI ファイルを記憶し、ボタン1つで再処理できるようにした。
- 「?」ボタンはエラー情報分析を行うようにした。
- texmf.cnf 中での出力行の桁数の変更に対処。同時にエラー時の分析処理の精度を大幅に向上。
- ? プロンプトなどへの入力処理の手法を変更。
一部の Windows2000 環境で応答しなくなる問題への対処。 - TeX の処理時にエラーが発生すると、直前の AUX ファイルを復元する。これによってエラー発生のために参照情報が失われて次回の処理時に複数回処理する必要を消した。もちろん、原稿の修正によって複数回処理が必要なときにはそれを行う。
- dvips が HyperTeX special に対処するときに生成する head.tmp ファイルと body.tmp ファイルを削除する。
- その他不具合修正など
注意:
LaTeX2HTML の機能を使用するには、LaTeX2HTML のインストールが完了している必要があります。LaTeX2HTML のインストール方法等に関するご質問にはお答えしていません。Version 1.39 -> Version 1.39.1
- 処理時にエラーが発生せず、警告しかでていない場合であってもAUXファイルを処理前に戻してしまうことがあった不具合を修正。
- DDEで無効なオプションが指定されると、それより後ろにある正常なオプションも無効として扱っていた不具合を修正。
更新方法
guishell.exeが置かれているディレクトリ(c:\ptex\binなど)に130to1391.exeファイル等をコピーし、実行します。注意事項
このプログラムを適用してできあがるguishell.exeを利用中に不都合が生じたときには直ちに使用を中止してください。その場合、c:\ptex\binなどguishell.exeがインストールされているフォルダで次の手順を実行すると元のバージョンを利用することができます。- guishell.exeを削除する
- $uishell.exeをguishell.exeという名前に変更する
エラーが発生する場合
もし Version 1.30 など初期バージョンアップしようとしてエラーが発生する場合、guishell.exe プログラムの日付を添付ドキュメントにするされたものに変更して再度実行してみてください。日付の変更にはファイル管理用のソフトウェア等をご利用ください。また、エラーがでた場合には、変更しようとしているプログラムと実際には食い違う可能性があり、その場合に無理に作業を実行すると、実行プログラムが破壊されます。必ずバックアップを事前に取ってから作業を行なってください。または、CD-ROM に収められている guishell.exe プログラムをハードディスクにコピーして、そのプログラムと同じディレクトリ(フォルダ)でアップデートプログラムを実行してみると成功することもあるようです。
バージョン表示が1.31の人はだいたいの場合には実はバージョン1.32です。ご注意ください。
ダウンロード
下のディスクのアイコンをクリックするとアーカイブファイルがダウンロードできます。ファイルはLZH形式で圧縮されています。適切なソフトを利用してこのファイルを展開すると、バージョンアップ用のファイルができあがります。- バージョン1.3用
- バージョン1.31用
- バージョン1.32用(TeXの処理時に表示されるGui-Shellバージョンが1.32の人でバージョン表示は1.31のもの)
- バージョン1.33用
- バージョン1.34用
- バージョン1.35用
- バージョン1.36用
- バージョン1.37用
- バージョン1.38用
- バージョン1.39用
初版第2刷インストーラ不具合修正
「pLaTeX2e for Windows Another Manual Vol.1 Basic Kit 1999」(乙部厳己+江口庄英著)ソフトバンク、1998年
初版第2刷 (1998年11月26日発行)
に添付のインストールプログラム(以下インストーラ)には次の不具合が発見されています。
BaKoMa Computer Modern TrueType Fontのインストールに失敗する。
この不具合は第1刷のインストーラには存在しません。しかしながら、以下に記す理由により、第1刷のインストーラを使用してインストールした方もこのプログラムを使用することを推奨します。注意:
1/31配布のソフトには不具合があり、WinTeXフォントのアンインストールができませんでした。現在配布されているファイル(2/14バージョン)にはこの不具合はありません。状況:
インストーラでBaKoMa CM-TrueTypeフォントをインストールするように指示すると、インストーラはTrueTypeフォントをコンピュータのハードディスク上にコピーし、システムに対してこれらのフォントを認識するように登録します。しかしながら、このときに登録されるTrueTypeフォントのファイル名から拡張子".ttf"が欠落しています。そのため、BaKoMa Computer Modernフォントに対する呼び出しが失敗します。
自動回復:
この不具合は[コントロールパネル]の中にある[フォント]をクリックし、システムに登録されているフォントを一覧表示させると、自動的に回復されることがあります。これは、オペレーティングシステムがその回復機能を備えている場合に限り、現時点でWindows98は自動回復を行なうことが確認されています。Windows95においては確認されていません。また、WindowsNTにおいては自動回復は行なわれません。このファイルとともに配布されているsetupttf.exeプログラムを用いると、BaKoMa Computer Modernフォントを再インストールすることができます。これにより、インストーラが想定していた環境を構築することができるようになります。また同時に第1刷でインストールしたユーザーもBaKoMa Computer Modernフォントをインストールすることができます。さらに、インプレス社のComputer Modern TrueTypeフォントをアンインストールすることもできます。
このプログラムを適用しない環境下でも、実質的な運用に差し支えが生じるわけではありません。しかしながら、TrueTypeフォントをインストールすることによって印字速度が向上することがあります。
プログラムの実行方法
pLaTeX2e for Windows Another Manual Vol.1 BasicKit 1999に添付のCD-ROMをコンピュータのドライブに挿入します。setupttf.exeプログラムをダウンロードします。(ディスクに保存して実行してください。)説明文
setupttf.exeプログラムを実行します。
上記プログラムのソースファイルを入手することもできます。
実行時の注意
フォントのアンインストールは、そのフォントが「使用状態」になっていると失敗します。確実に削除するためには、オペレーティングシステムを一旦再起動し、このプログラムを実行してください。特に、[フォント]フォルダを開いて削除されるべきフォントを表示させないように十分注意してください。サービスパック
インストール後に導入できるファイルをいくつか公開しています。サービスパック1
Vol.1 1999発売後、toolsパッケージなどが新しくなりました。このサービスパックは、LaTeX2eの「標準」パッケージの新版を含みます。また、手違いによりインストーラがインストールしなかったConcMathフォントのMETAFONTソースファイルを含みます。1999SP1.exeファイルをダウンロード後、実行してください。その後、texmfディレクトリを正しく指定してください。(c:\ptex\texmfなど。)
ファイルの入手(約 2.5MB)
サービスパック2
Vol.1 1999では「本書特選パッケージ集」として便利なパッケージをインストールしましたが、より多くのパッケージを提供します。本書特選パッケージ集も含め、これらのパッケージの使用方法はVol.3で解説されます。なお、サービスパック2はサービスパック1の内容を含みません。両方のサービスパックをダウンロードすることを推奨します。1999SP2.exeファイルをダウンロード後実行してください。その後、TeXをインストールしたディレクトリを指定してください。(c:\ptexなど。)この下にtexmfディレクトリが存在すると仮定していますので、Vol.1 1999のインストーラを使用して導入したのでない人はこのパックを使用しないでください。
ファイルの入手(約 1MB)