Vol. 0 追加情報
目次
- インストール時の注意
- 正誤情報
- 修正情報
- インストールの不具合
- その他の不具合
インストール時の注意
インストールの際、コンピュータ起動、またはログインの後、TeXmacを使用しないでください。TeXmacを使用した作業を行なったあとでは、いったんコンピュータを再起動、あるいはログオフしてから、クリーンな状態でインストールプログラムを起動して下さい。(この状態での危険は、補助的プログラムであるtmft32.exeが、TeXmac使用後はメモリ空間上に常駐しているために、インストールプログラムがこのファイルを最新のものに置きかえられないことから発生します。)
正誤情報
- p.27 fig. 1.43
dvioutのステータスバーがbwpvtexのものになっている - p.97 16行目からの段落(--23行目)
結果的に、文書中のページを読む順番によっては、DVIOUTが\special命令を読み取れない可能性もあります。そのような事態を避けるため、ページが変更されるとDVIOUTはスタックをすべて破棄します。したがって前のページでのスタックの操作は次のページには影響を及ぼしません。DVIOUTはスタックに何もない状態でポップ命令を受け取ると、何もせずにデフォルトの動作を行なうだけですから、前のページで色が変更されていても、表示中のページのポップは見かけ上何もしません。ところが、このような動作はDVIドライバに依存します。したがって、不用意な色変更の乱用は、DVIドライバによって異なる出力結果を生む可能性があるのです。 - p.103 コラム右段 1行目
「ディスプレイのテレビ信号」 -> 「家庭用テレビの画像信号」または「家庭用テレビの画像データ」 - p.109 4行目
「[AllSet]」 -> 「[All Set]」 - p.130 16行目
「[replace]を選んで」 -> 「[replace]または[adjust size]を選んで」 - p.142
<texmf>の下の罫線が抜けている - <pb>の説明
「PBM形式の画像をBMP形式に変換する」-> 「BMP形式の画像をPBM形式に変換する」
修正情報
書籍中のdvioutに関する説明は、Version 3.04に基づいています。dvioutはVersion 3.05へのバージョンアップの際、書籍中で紹介した制限事項のほとんどが除去されました。ここでは、そのバージョンアップに伴う機能変更による、本文中の記述の変更箇所を記しています。ぜひとも新しいdvioutにバージョンアップしてご使用ください。- p.69コラム 最後
「この場合...」から最後まで削除 - p.70 脚注4
DVIドライバとしてdvipsを指定したうえでgraphicsパッケージの機能を説明するドキュメントgrfguide.texファイルを処理してDVIOUTで表示させても、解釈できない命令は存在せず、すべての例を表示させることができます。 - p.71 11行目--12行目
また、本書執筆時点のDVIOUTでは、モノクロ画像の回転に制限はありませんが、カラー画像は90°の整数倍の回転しかできません。 - p.85 4行目「(DVIOUTで...)」
(DVIOUTでは、モノクロ画像の回転に制限はありませんが、カラー画像を回転させる場合には、90°の整数倍の回転しかできません)。 - p.88 3行目--8行目
削除
インストールの不具合
書籍に添付されたインストールプログラムには若干の不具合箇所がありました。ここではその問題に対する情報と、対処法とをあげておきます。- 複数フォントを解像度ごとに分割してインストールした場合、texmf.cnfファイルのTEXPKの値の最初が「,(コンマ)」で始まっている。
これは正しくは「.(ピリオド)」です。通常、この不具合によって問題が生じることはありませんが、dvipsなどがカレントディレクトリのPKフォントを検索しなくなってしまうことがあります。 - WindowsNTのシステム環境変数に誤った値を書き込むことがある。
WindowsNTにインストールしている場合、システム環境変数にTEXEDITを追加し、その値が「errdde %%s %%d」となってしまうことがあります。この問題を解決するために、管理者権限を持つユーザーでログインし、コントロールパネルの[システム]を利用して、この環境変数の値を「errdde %s %d」と変更します。 - WindowsNTのautoexec.batに誤った値を書き込む。
WindowsNTにインストールする場合、autoexec.batファイルに「set TEXEDIT=errdde %%s %%d」と書き込みます。これはWindows95では正しいのですが、どうやらWindowsNTの場合には問題が生じるようです。やはり管理者権限を持つユーザーでログインし、autoexec.batファイルの内容を「set TEXEDIT=errdde %s %d」と書き換えます。Windows95と併用する場合には、コントロールパネルの[システム]を利用して、この値をシステム環境変数に記述します。 - NEC PC9821シリーズのWindowsNTでTEXEDITの設定が有効にならない。(「?」プロンプトで「e」を入力してもエラー行にジャンプできなかったり、エディタを起動できないなどの症状が発生する。)
これは、PC9821シリーズのWindowsNTには「PC9821シリーズのWindows95シリーズで動作可能な」TeXのバイナリをインストールしてしまうためです。このプログラムがTEXEDITプログラムの起動に失敗する理由は、このプログラムはUnixシェル(sh.exe)を用いてプログラムを起動するさい、sh.exeが環境変数PATHを参照しないからです。対処法は、やや複雑となります。a:\ptexディレクトリにTeXをインストールした場合、まず、管理者権限を持つユーザーでログインし、a:\ptex\binフォルダにあるプログラムをすべて削除します(サブディレクトリを削除する必要はありません)。その後、a:\ptexディレクトリで、CD-ROMのsetupディレクトリにある、st-at.lzhファイルを、ディレクトリ付きで解凍します(lha x q:\setup\st.lzh)。その際、ファイルは上書きしても、しなくても、どちらでもかまいません。 - アーカーブファイルの展開でunlhaがエラーを発生する。
これは、LHMeltやLHUTに代表されるような、WindowsのLHAに関するユーティリティープログラムでunlha32.dllに対して何らかの設定を行なっていることが原因と考えられます。「厳密なファイル名サーチ」等は無効にし、再度実行してください。また、c:\windows\systemディレクトリなどにunlha32.dllが含まれていて、それのバージョンが古い場合、そのファイルを削除してCD-ROMのルートディレクトリに格納されているものと入れ替えてください。 - 欧文専用LaTeX2.09の実行ができない。
これは、c:\ptex\binディレクトリにあるguishell.cfgファイルに「欧文専用LaTeX2.09(platex209.exe)」と記されているのが原因です。これを「欧文専用LaTeX2.09(latex209.exe)」に変更してください。 - 720dpiのフォントの生成がおかしい。
これは、c:\ptex\bin\utilityディレクトリに格納されているtemplate.pksファイル中のモード名がコメントアウトされているためだと思われます。このファイルのコメントを解除してください。 - AMSの文献スタイルを利用するときに、文献名が欠落することがある。
これは、LaTeX2.09をインストールすると、古い文献スタイルファイルがインストールされてしまうことに問題があります。c:\ptex\texmf\bibの中に生成されるそれら古いファイルを削除して下さい
その他の不具合
- CD-ROMにソースファイルがあまりついていない。
これはCD-ROM制作時のミスです。また、添付されているsetupプログラムのソースコードは、リリースのものと比べて若干古いものが収録されています。この点はご容赦ください(GUI-Shell等のプログラムはGPL等の規定の範疇で配布されるものではありません)。 - 秀丸エディタで編集中、エラーが発生する。
これは、Windows95においては非常にかぎられた資源であるシステムリソース領域を秀丸エディタが消費してしまうという不具合によるものです。この状態に陥ると、システムが非常に不安定になったり、編集中の原稿が失われることがあります。この不具合は秀丸エディタのVersion2.20において解決されています。秀丸エディタをバージョンアップしてください。